コラム・週刊Blessed Life 182
アフガン戦争終結? 本当の平和以外は要らない!

新海 一朗(コラムニスト)

 現在の世界情勢を見ると、バイデン政権がアフガンから撤退し、アフガン戦争の終結を宣言するなど、一見すると、アメリカには平和の時代をつくり上げる意思があると思わされますが、簡単に信じるわけにはいきません。

 アメリカは2001年から現在までの20年の長期戦争をアフガンで戦ってきました。9.11米国同時多発テロに対する「対報復戦争」として、タリバンがオサマ・ビンラディンをアフガンにかくまっているという名目で戦ってきたわけです。

 それと同時にブッシュ大統領(息子)はイラク戦争を強行し、結局アメリカは2003年3月20日から2011年12月14日まで8年8カ月の長きにわたってイラク戦争を戦いました。

 こうして見ると、①アフガン戦争(2001~2021、20年間)②イラク戦争(2003~2011、8年8カ月)という二つの戦争が何のための戦争か分からないという状況に陥り、アメリカの“大いなる愚行”とも言えるこの戦争を止められなかったブッシュ、オバマ、バイデンの歴代政権は、二つの戦争遂行を弁明するいかなる余地もないことは明らかです。

 戦争をやめる、戦争をしないというトランプのような明確なリーダーシップをもって事態に処した米国大統領(2017~2020)は、本当に珍しいタイプであり、彼のような大統領がアメリカを率いるべきなのです。

 ここに来て、日本の政治に突然変化が起き、菅首相の自民党総裁選辞退という思いがけない事態が生じています。2020年9月16日就任から1年、バイデンと歩調を合わせてきた菅義偉政権も突然の終わりを迎えます。

 米国大統領選挙の経緯から、バイデン政権に正当な大統領権限はないとの意見も多く、“不当な選挙”によって米国の政権を強奪したとも言えるその悪行が、世界の前に暴き出されてきたのです。

 そのようなバイデンに寄り添った日本の菅政権は、運が悪かったと言えばこの上なく運が悪かったということに尽きます。日本政治の依存性、曖昧性が余すところなく出てしまったという言葉で語るほかありません。

 21世紀は、これ以上戦争の災禍をもたらさないという決意が必要なことはもちろん、本当に人類は平和な暮らしを取り戻すのだという絶対的な平和願望を共有しなければなりません。

 バイデンのような左寄りの政権は、口では平和を語ることはできますが、実際に平和を実現することはできません。神の前に誓って必ず平和を形にしていく真実のリーダーが今こそ必要なのです。

 人類は、「平和の母」という称号で世界から称賛を浴びる韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の恒久平和への不変の意志を学び取らなければなりません。
 人類の良心が試されている今、その良心に背かない行為、すなわち平和の実践と実現を人類は示す以外にないのです。

 誰が首相になるにせよ、日本の政治もこれから偽りのない平和の希求へと向かわざるを得ないでしょう。