ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第29回 心のフレームとリフレーミング

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、「心のフレームとリフレーミング」についてお伝えします。

【心のフレーム(枠組み)】
 人間は、それぞれ興味や関心が異なり、同じ映画を見たとしても異なる印象を持つものです。
 友人同士であるAさんとBさんが一緒に映画を見た後、喫茶店で映画の感想を話し合った時、服装に関心があるAさんは俳優が身に着けていた服装を細かく説明します。それに対して人の心に敏感なBさんは、主人公や周囲の人の気持ちを細かく心理分析します。
 AさんにはAさんの心のフレームがあり、BさんにはBさんの心のフレームがあります。AさんとBさんは、異なる心のフレームがあるので、同じ映画を見たとしても異なる印象を持つと考えられます。

【かわいたかおか】
 同じ情報を得たとき、人によって違った意味で捉えることがあります。
 「かわいたかおか」という文字を見たCさんは、一体何を意味するのだろうかと考え、ふと「乾いた顔か?」という考えが頭に浮かびました。同じように「かわいたかおか」という文字を見たDさんは、知識があったので三重県津市の「川合高岡」という駅名のことであると考えました。
 「どちらが正しいか?」ということではありません。

 「かわいたかおか」という情報(現象)は、無色透明です。しかし、Cさんは「乾いた顔か?」と解釈し、Dさんは「川合高岡」と解釈しました。これは、CさんとDさんの心のフレームの違いによって、解釈が異なると理解することができます。

・「かわいたかおか」 → Cさんの心のフレーム → 「乾いた顔か?」
・「かわいたかおか」 → Dさんの心のフレーム → 「川合高岡」

【リフレーミング】
 心のフレームが変われば、現象は同じでも、捉え方や感情は変容します。
 リフレーミングとは、心のフレームを変えることです。リフレーミングによって、捉え方や感情が変容し、別の視点や切り口から見ることで新しい可能性やアイディアを引き出すことができます。

【リフレーミングの具体例】
・気が利かない → 相手に気を使わせない
・心が落ち込む → 深い心を持っている
・おせっかい → 他者のために生きる心を持っている
・怒りっぽい → はっきりとした自分の意見があり、正義感が強い
・落ち着きがない → 好奇心が強く、行動力がある
・理屈っぽい → 論理的に細かく分析する能力がある
・わがまま → 裏表がなく、自分に正直
・のろま → 周囲に左右されず、自分のペースで行動できる
・神経質 → 気配りができて、周囲をよく見ることができる
・根暗(ねくら) → 自分の心の世界を重要視している
・リストラにあった → 自分の適性を見直すチャンスが到来した!

 FSコーチングでは、リフレーミングによって、クライアントの心を解放し、クライアントが自発的に自分の人生に取り組めるようにします。

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 次回は、「センタリング」についてお伝えします。

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