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松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 30
12 夫婦の「愛」と「性」①

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

夫婦の「愛」と「性」

夫の悩み、妻の不満
 「最近、夫婦の仲がうまくいかず、家に帰っても安らぎがありません」

 よく聞いてみると、妻に対して一種の恨みにも似た感情があるようです。聞いているうちに、ピンと来るものがあり、尋ねてみました。

 「お二人の性生活は、うまくいっていますか?」

 「実は、それが悩みです。私の妻はセックス嫌いなのか、何かにつけて断るし、応じてくれても仕方なしに……という感じなんです。私としては、満足には程遠く、ストレスがたまる一方です。私が嫌いなのかもしれませんが……」

 と、複雑な表情です。

 一方、奥さんに聞くと、ご主人とは違った意味で、不満があるようです。

 「彼が嫌いというわけじゃありません。なんだか体ばかり求められているようで嫌(いや)なんです。精神的な愛情を感じないので、つい断ってしまいます。時には、私を利用しているだけなのかと感じることさえあります」

 お互いに、かなりの溝ができてしまっているようでした。

「愛」と「性」
 個人差はありますが、一般的に、男性は女性よりも性欲が強く、まず、体で愛し合って満足し、そのあとに、自分を受け入れてくれた妻に対する愛情がジーンとわいてくるという感じです。しかし、女性はいきなり体を求めてくる夫の行動に対して、抵抗を感じます。夫の精神的愛情を感じないと、性欲自体がわいてこないのです。

 つまり、夫も妻も、「愛と性」は求めていますが、男性は「性から愛へ」、女性は「愛から性へ」という傾向があります。

 この微妙な違いが、時として、二人の間に深刻な誤解を生み出します。

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 次回は、「夫婦の『愛』と『性』②」をお届けします。


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