コラム・週刊Blessed Life 166
世界は大きな変化の中にある!

新海 一朗(コラムニスト)

 2020年はコロナ禍で世界が大騒ぎし、また米国の大統領選挙で激戦が展開され、結果は不正選挙が明白であったバイデンが大統領に就任するという皮肉な結末でした。

 2021年も5月に入り、早くも年度の半ばに差し掛かっていますが、コロナ禍も新型の変異株が世界の各地で大暴れし、相変わらず収まる気配は見えません。

 ワクチンとコロナの「いたちごっこ」にならなければいいが、という心配をする人もいる中で、東京オリンピックが強行される見通しであり、観客のないアスリートたちだけの競技がテレビ中継されるのを、世界の人々は観戦するのでしょうか。コロナ禍の下、世界的な経済苦境も深刻です。

 このように、ざっと、2020年、2021年を俯瞰(ふかん)すると、世界は良い方向に進んでいるのか、それとも、悪い方向に進んでいるのか、その混沌とした状況を見て、人々は戸惑いを覚えているかもしれません。しかしこの混沌こそが、見えないところで、世界を変えていく力が勢いを増してくる、あるいは増しているサインであるとしたら見方は変わるでしょう。

 おおよそ、世界の進歩発展というものは、神の見えない摂理によって見える形が現れてくるという法則が隠されています。神の摂理を受け止めて活動する人々がいる限り、じりじりと着実に世界は善の方向に変化していきます。

 具体的に言えば、人類の進歩は人間自身の進歩にかかっています。その進歩の内容を考察すると、人間自身の「心霊」と「知能」が、「心霊」においては「神霊」に達することであり、「知能」においては「真理」に達することが、人間の進歩発展の具体的な説明となります。神の人類救済の摂理は、人間の心霊と知能を引き上げる歴史過程にあるのです。

 聖書のヨハネよる福音書第4章24節において、「神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである」とあるのは、「霊」は当然「神霊」のことであり、「まこと」は「真理」のことです。ですから、人間が神の領域に達するのは「霊とまこと」、すなわち、「神霊と真理」によって神を礼拝する基準に到達することができたときです。

 イザヤ書の第11章9節に「水が海をおおっているように、主を知る知識が地に満ちる」とありますが、人類が神を「私の真の父母」として実感する時点に達した時に、主を知る知識が地に満ちることになるでしょう。

 このような変化が、実は、見えない所で世界中に広がっていると見てよいのです。
 あらゆる宗教がその壁を取り払い「神霊と真理」において一つになっていくプロセスが進行しています。宗教同士、あまり、お互いにけんかしたくもない雰囲気と言いますか、兆候が非常に強くなってきているのです。小さな枠の中に閉じこもっていたくないということです。

 さらに社会の制度やシステムが急激な変化の中にあります。
 量子技術が政治制度を変え(具体的には選挙のシステムの量子技術化)、経済制度などの大変化(金融システムの量子技術化)が急速度に起きており、不正や虚偽を許さない制度に代替していく過程が進行中です。

 宗教や社会制度(政治・経済)などこれらの内外両面の変化は、その意味するところがあまりにも大きく、ここ2、3年で、世界は驚くような変化を見せることになるでしょう。
 いい意味で、現在、世界は大きな変化の中にあります。