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愛と人生の道しるべ 3

 春到来! 新しい出発のシーズンとなりました。特に学生や社会人として新たな出発をする皆さんへのおすすめコンテンツとして「愛と人生の道しるべ」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

第1章 愛に似て愛と異なるもの

愛はテクニックではない
 男女の愛と性は、炎のように激しいものですが、それだけに、冷静さを失い、本来の愛から離れてしまうことが多いのではないでしょうか。

 私も、高校時代に特定の異性を意識したことがあります。その時、人を愛するとはどういうことなのかを知りたくて、多くの書物を読んでみました。しかし、私が本当に知りたいことは書かれていませんでした。先生や友人に聞くこともできず、一人で悩みました。

 その後、様々な人生経験の後に人生の最愛のパートナーと出会い、結婚して三人の子供を持ち、子供たちが大人になった今、愛とは何かがはっきりと分かってきたような気がします。

 かつて私は、愛、性、結婚、人間関係の在り方などについて、親に聞いてみたいと思っていました。実際にはそれができなかったのですが、自分の子とは、それらについて話し合いたいと思い、できるだけそうしてきました。

 そして、今、人間不信の社会の中で、真実の愛を求め、永遠の愛を求めている人の参考になるなら、喜んでそれらのことを話したいと思っています。

 それは「愛情人間学」と言うべきかもしれません。なぜなら、愛とは男女交際のテクニックというようなものではなく、意志力と実践力によって築き上げられていくものであり、親子、兄弟、夫婦に広がる、人間としての総合的なアプローチで取り組むべきものだと思うからです。

 これから私の考えを述べていきますが、それを参考にして、読者の皆さん一人一人が考えを深めてくださることをお願いします。

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 次回(4月8日)は、「愛に似て愛とは異なるもの」をお届けします。


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