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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第32回 子供との信頼関係を結ぶためにはどうしたらよいでしょうか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「子供との信頼関係を結ぶためにはどうしたらよいでしょうか?」という質問です。

 信仰とは、「信じ仰ぐ」と書くように、信じることです。何を信じるかというと、「神を信じる」ことです。また、神の息子・娘である自分を信じることや、人を信じること、さらには、神が与えてくださった環境を信じることです。

 信じることは、神に対しては「信仰」、人に対しては「信頼」、生き方においては「信念」と表現したりします。

 それらを踏まえて考えてみると、親子関係で最も大切なものは信頼関係であると言えます。
 親から子へ引き継がれる大切なものの一つが「信頼感」です。

 では、子供の心に信頼感を育むためには、どうしたらよいでしょうか。
 それは、子供が自分を信じてくれる人に巡り合うことです。

 自分を信じてくれた人を子供は信じるようになります。
 私たちには神を絶対的に信じることが大切であるように、子供に対しても絶対的に信じることが大切なことになります。

 ところが親は、ややもすると自分のわが子を信じるどころか、いろんなことで心配してわが子を信じられなくなってしまう思いが湧いてくるものです。

 わが子のことを心配し過ぎてあれこれと注意ばかりする親は、わが子が信じられないという思いに主管されているものと言えます。
 親自身はそうは思っていなくても、注意ばかりされると、子供は「親から自分は信じられていない」と感じてしまうものです。
 わが子のためを思ってという親の気持ちは伝わらずに、かえって「ありのままのあなたでは駄目!」と、わが子を信じていないというメッセージだけが伝わってしまうものです。

 子供は、自分のことを親や周りの人たちから信じられたことによって、自分自身を信じる心が形成されていきます。
 信頼関係を築く基本が、相手の話に耳を傾け、相手を信じてありのままを受け入れるということです。

 そのときの受容とは、条件付きの受容ではなく、無条件の受容です。
 無条件の肯定的な関心を持った受容を通して、「自分を信じてくれている」「自分を愛してくれている」と実感するようになります。

 私たち親は、自分の望むような子供にしようと一生懸命になり、それを「愛していることだ」と思い込んでいる場合が多くあります。
 その場合、自分の考えは間違っていないという正義感が動機ですから、これが愛している姿なのだという思い込みをもって子供に接しますが、子供にとっては不快を感じることが多くあります。
 子供を愛しているように見えても、それは結局のところ親の自己愛、エゴからの行動になっていると言えるからです。

 子供は、しばしば親の自己愛、エゴの対象になっていることがあります。
 その場合、全然愛されていないとは思っていませんが、その愛され方に、子供としては愛の不足を感じたりしているのです。
 そのため、親の望むような子供を演じることで親が安心してくれるということになるとすれば、それは子供にとって「親の望む子供でなければ愛せない」というメッセージになっているのです。

 そうなると、子供は親の期待を頭では理解しても地に足が着いていない状態となり、子供にとっては毎日が苦痛以外の何ものでもなくなってしまいます。

 このような親の過剰な期待は、どんなにわが子の将来を案じての愛情であったとしても、子供は「自分らしさを否定された」と受け取るようになるものです。
 それ故、まずは親自身がわが子を心から信じて接することが重要であることを肝に銘じながら、子供と接するようにしていきましょう。

 このように心掛けていけば、わが子との深い信頼関係が結ばれていくことでしょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。また、お会いしましょう!

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