コラム・週刊Blessed Life 9
米国よ、謙虚に神の声を聞き給え!

新海 一朗(コラムニスト)

 内村鑑三の言葉にはびっくりさせられることが多い。例えば、「成功本位の米国主義にならう必要はない。誠実本位の日本主義にのっとりなさい」という言葉である。
 米国留学を経験した内村鑑三は、米国の何を見たのか。ひたすら成功を追い求める中で誠実を置き去りにしている米国を見たのか。「米国主義にならう必要はない」と言い切った内村鑑三には、やはり米国への失望があったのだろう。キリスト教国家の米国から多く学ぼうと勇んで米国にやってきたが、期待したものが見つからないと思ったのである。

▲写真は、米国・ニューヨーク

 米国は言わずと知れたスーパーパワー(超大国)である。当然のことながら、世界一の国は世界一の覇権を握っている。その上がないという最強国家が陥る罠があるとすれば、それは傲慢さである。誰の言うことも聞かない。謙遜さを失えば、誠実さもなくなり、あの手この手で獲得する成功の果実のみが全てとなる。
 米国よ、謙虚に神の声を聞き給え!